てのひらを、ぎゅっと。
ドキッ。
もう聞き慣れたはずの声なのに、私の心臓はおかしいくらいに暴れ出す。
「どーしたんだよ。今日は先に学校行くから玲央は後からきてね、とか言ってさ?お前らしくねーな」
眩しい太陽のように笑って、私のほうに向かってくる玲央。
その笑顔を見てると、せっかく決めた決意が鈍りそうになる。
この笑顔を失いたくない、って。
ずっとそばで笑っててほしい、って。
それでも私は負けない。
決めたんだから。
素直になるって。
自分の想いを正直に伝えるって。