【短】SKIP!!
STEP!!
◆亜澄SIDE◆



「杏子ー!!亜澄チャーンッ!!」



向こうで手を振る藍君。



その隣には彼が立っていた。



「この間はどぅも・・・。」



ちょっとヤバイ、緊張するッ!!



「お前、丁寧だなぁッ!」



そう言ってキラキラ笑う彼。



吸い込まれそうな輝きを放っている。



こっちこっちと案内されたのは



自分の学校のベンチだった。



周りにはチア部とかがたくさんいる。



「黒澤くーん、頑張ってねぇー♪」



チアの子に応援されている彼。



やっぱりモテるのかな?



「名前は?」



彼があたしに聞いてくる。



「藤堂亜澄・・・。」



「亜澄ね。俺は透哉。」



「透哉君ね。よろしく。」



「違う、亜澄。透哉。」



「透哉・・・?」



呼び捨てで呼べってコトーッ!?



あたしの心臓、只今MAX。



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