【短】SKIP!!
◆透哉SIDE◆


負けねぇ!!


ただその思いに押されて走り出した。


ハードルをひとつずつ丁寧に


スピードを落とさぬよう飛越えた先に


ゴールテープが待っていた。


最後に思い切り加速した俺は、


なんと1着でゴールをした。


亜澄は杏子と立って喜んでいる。


亜澄がこっちを向いた。


俺は亜澄に向かって


ガッツポーズを向けた。


「さッすが、透哉~♪」


「藍、俺ヤバくねッ??!」


「愛する女が見てると違うねェ♪」


「うっせッ!!お前はッ??」


右手の突き上げた親指を見て


俺は思わず藍とハグ。


「お前にご褒美あげるな?」


藍がコソッと言う。


「何かわかんねぇけどサンキュ。」


マジでお前の褒美嬉しかったよ。


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