+悪魔の咎め+





「結愛、俺はお前を死なせない。」


とくんっ…とくんっ…




「絶対にだ。」



彼の目は本気だ

彼は私を守ってくれる。


この解禁日と同時に

解かれる能力に群がる化け物たちから守り

彼は私の治癒能力を扱う────


弱肉強食だ、まさに。





私はただのエサ。


でも…それでもいい

彼に、誰かに、守られるなら。



私は弱い人間だから

こんなずるいことだって思う、



だから、もういい。


「結愛…何も考えるな。」





その青い綺麗な瞳から目をそらした。




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