+悪魔の咎め+

行方不明






部屋に入ると彼はまだ手を離さない

それが今の私にはとても居心地がよかった。


彼の手は思った以上に温かい。





「…熱は、ねぇな。」


「え?」


「気分悪いのか、何か飲むか?欲しいものは?」


「……。」



あれ…なんだろ、ほんとに…。




「っ…あははっ!」


「……。」



あ…笑っちゃった。


「ごめんなさい…。」


「いや、」



心配の仕方がほんとうにお父さんみたいな…いや、お母さん??

笑っちゃいけないよね。






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