こっち向けよ





舞が目覚めたときに襲うことが無いよう、シャワーを浴びてさっぱりしよう。




勝手で悪いけど、シャワーを借りることにした。



洗面台とガラスに囲まれたシャワールームは、昔使っていたラブホのそれと似ていて複雑な気分にさせられた。



舞の代わりになった女と寝たとこと被るなんて、俺の舞の格が下がるような気がして不愉快だ。



ザッと浴びて下はキチンとGパンまで履いて上は着ずにタオルで頭をガシガシ拭きながら、舞のいるところへ戻る。



・・・舞はまだ寝ていた。




時刻は10時。



母さんは俺が部屋にいないと知っても何も怒らないだろうが、時任関係の人間が来たら面倒だ。



俺達の関係なんて監視カメラでとっくに知れているのだろうから隠すつもりは無い。



しかし、こんなところで言い争いをしたくない。



俺の内側はどす黒く醜いから、舞の居るところで出して嫌われたくない。



舞ならそれでも良いと言ってくれるだろうが、それでも見られて知られることが嫌だ。



なにか策を考えておこう。












< 220 / 226 >

この作品をシェア

pagetop