再生ゲーム
「はい、ゲーム。御飯だよ! 流石にドックフードは大丈夫でしょ。変だったらすぐに残すんだよ? 嗅覚嗅覚! 

今日は本当に助かったよ! ゲームは立派な番犬だね!」


語りかける横でゲームは美味しそうにドックフードを食べた。上機嫌で尻尾を振っている。


ほっと安心した私は、母の自作パソコンの電源スイッチを当たり前のように入れた。立ち上がるまでの数秒の間、携帯を用意し、カメラを起動させた。フラッシュの明かりが料理を照らす。


「クゥーン?」


「眩しかった? 人妻のため息っていうブログ書いてるんだ。勿論りんさんの振りをして。

なにか手掛かりはないかなって。リアル感を出すために料理や、りんさんの画像を載せているの。頭良いでしょ、ゲーム?」


「ワンワン!」
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