手をつなごう


「美味しい・・・」
大好きなお酒は、飲むペースを少し早くした。

「椿さん・・・お久し振りです!元気でしたか?」

調理場からホールへと通じる扉が開き、懐かしい声が聞こえた。

「陽太!!元気?」

陽太は、大きく頷く。
「陽太っ。俺ちょっと佐々木さんに呼ばれたから、出てくるわ。その間、ちゃんと椿の相手しろよ。俺が戻ってくるまで、椿を帰すなよ。」


河内は、陽太に伝えると肩に手を置いて店を出た。

マジっすか・・・?

河内が陽太に伝えた言葉を聞いて、椿は眉間にシワを寄せた。

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