手をつなごう


流れる景色を眺めていると、携帯がなった。

~


縁からだった。


椿は、胸の痛みを感じ携帯を閉じた。


涙が一粒、握り締めた手に落ちた。


まだ、笑って話せる訳無いじゃない・・・

まだ、時間が欲しいよ・・・


そっと、目を閉じた。

瞼の奥に、陽太の笑顔が見えた。





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