ぐうたらはらっぱ
これはもう、そういう選択肢しか見えない6時限目

わははと笑い、突然のチャイム音。
…ん?どこからだ?

「あーやばい鳴っちゃった鳴っちゃった」

カラーシャツのポケットからわたわたと時計を出す。

「これ、授業終わりに設定してたんだー」
「へー…ってことはもう俺ら1時間以上…!」
「そーゆーことっ」
「マジかよおいおい…」

数学の単位が心配だ。
うん、元はといえば俺が授業抜け出すのが悪いんだけどさ。

そして俺は、
「次の授業現国だからでよっかなー、割りと好きなんだよなー」
と言う。
すると有己は、

「え?行っちゃうの?」

と、上目遣いで俺を見上げる。

「…え。」

< 21 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop