ぐうたらはらっぱ

と、思いきや。

「純ちゃんは将来の夢とかあるの?」

またもや唐突に、明るい声で聞かれる。
虚をつかれた俺は、

「将来の夢?」
と、声を上ずらせる始末だ。

「うん。あ、別になりたいものとかでも構わないけどー」

なりたいもの、か。

「俺は有己になりたい」

すると有己は目を丸め。

「…女になりたいの?」
「ブフォオッ!?違うよ!?」

ブフォオッってなんだよ。
俺はヲタクか。

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