塩辛い酒よりも、甘ったるいだけの酒が飲みたい。
『本音溜めるんやないで。僕でもカルハでもええから、ぶつかってみいや』
うっすらと視界がぼやけてくる。
ほんとはもう、泣かないって決めたのに。
「うっ、うううっ……」
『それが辛いんやったら、大木のてっぺん。
あそこなら誰もおらへんし、あんさんの酔い声も聞こえへんで』
「うあっ、ああっ…」
『お前は強くなる』
「ううっ、あ、あぐっ……」
『それまでに敗北を繰り返し、よき師よき戦に恵まれよ』
おいらにゃ、サッパリ……なんて嘘。
わかった、わかったよう。