魔界女王伝
だが、そんな事が仕事上出来ない事だと知り目に涙を浮かべた。
ドアを開けて中に入ると人形が入っていたガラスケースが粉々に割れ、ジョンソンが倒れていた。スティーブが駆け寄る。



「ジョンソン!!おい・・・ジョンソン!!」
すぐさまジョンソンの心臓を聞き、脈もとったが心肺は停止していた・・・。
すぐに心臓マッサージを開始した。他のガードマンは状況を的確に監視ルームに携帯で報告し、救急車の手配をしていた。
10分もすると救急隊員が駆け付けた・・・。



「どいてください!?。」
すぐにジョンソンを搬送し救急車に乗せてスティーブが病院まで付き添った。
すぐにジョンソンを乗せたタンカは待機していた、医師団と一緒に救命室に運ばれた・・。



ジョンソンは携帯でサリーに電話した。だが、この事実をなんといって報告すればいいのか途方に暮れた。顔が青ざめていた。



その頃サリーは明日の誕生日の準備をやっと終えていた。リビングで換気扇を回し椅子に座ってタバコを吸いながら、右手にワインのグラスをもって少し飲んでいた。

「われながら完璧だわ。早く明日にならないかしら」
そんなことを楽しみながら考えているうちに携帯が鳴った。



「だれかしら・・・こんな時間に。あ、もしかしてジョンソン」
サリーはうれしくなって携帯を見た。
『ン、スティーブから? もしもしスティーブ。」
< 56 / 70 >

この作品をシェア

pagetop