「視えるんです」
雨宮さんが。
太陽のような光を放つ雨宮さんが、飲み込まれた。
闇はどんどん増殖し、鏡のそばまで迫ってくる。
雨宮さんの姿は見えないし、倒れていた翔先輩の姿も、消えてしまった。
「先輩……雨宮さん……」
何もかもが、消えていく……。
先輩との思い出も、雨宮さんと交わした言葉も。
全てが、闇の中へ……。
「南沢。 お前は諦めの早い女だな」
「え……?」
隣に立つ先生が、鏡を見つめながら言う。
「俺が居るのに、諦めるのは馬鹿げてる」
ニコッと笑い、先生は私の頭をポンポンと叩いた。