恋愛のやり直し方
エレベーターが止まり目の前のドアが開く。
フロアーに降り立つと、何か違和感。







部屋の前まで行くと、何事もなかったように静まり返っている。





カチャっとカギを開ける――







「………っ!」






明けたドアの先には、今にも「はぁい」と人が出てくるのではないかと思う程普通の家。


一度ドアを閉め、部屋番号を確かめる。





「………あってるよね?」






第一、部屋が間違っていたら鍵が開かない。

恐る恐る部屋の中へ入る。




「おじゃまします…」




自分の家なのに、何故かそうは思えなくてソロリと靴を脱ぎ上がる。

廊下の先、リビングに入る。








「………」






どういうことなんだろう?
そこには、今朝まで何もなかったはずの部屋に、家具がきちんと並んでいる。

まるで、ずっとそこに誰か住んでいたように……




よく見ると、並んでいる家具類に見覚えがあるもの。





無いものもある。



< 315 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop