恋愛のやり直し方
いつの間にか両腕を繋がれていた。




そっと目を閉じて視覚を遮ると、触れられた感覚がより鮮明になる。




「センセ……」




吐息にも似た声が出た。









身体に感じる感覚がなくなり、頬に温かい手が添えられる。
ふと、目を開けると困ったような友田の顔







「ごめん。悪ふざけが過ぎたね。もうしないから泣かないで」







そう言ってベットを下り、部屋を出て行った。


何が起こったのか分からなかった。
触れられていた頬に手をやると、涙でぬれていた。




あぁ、私が嫌で泣いたと勘違いしたんだ。




パタンと閉まるドアを呆然と見ながら
もっと触れて欲しいと叫びたくなる。




あぁ、私………


友田が好きなんだ。







「バカだなぁ」



布団にもぐってただ声を押し殺して泣くしかなかった。
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