恋愛のやり直し方
慌てる私とは対照的にクスリと笑って余裕の友田。



「だって、今顔合わせずに帰ろうと思ったでしょ?」



「そ、それは――」




横になってた友田がムクッと置き出し、私の腕を取り引き寄せる。
勢いよく再びベットへと戻る私の身体。



「もう少しここにいてよ。もう少し寝かせてよ」





ファーっと大あくびをして、当然のように私を抱き枕にする友田。



「もう朝ですよ?」



「分かってる。だけど、綾のせいでしょ?許してよ」




「なっ!――」





寝不足なのはお互いさまと言いかけてやめた。
頭の中に、一気に昨夜のことが蘇ってきて、途端に恥ずかしくなった。




「思い出し笑いとか、いやらしい」
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