笑顔

菜々子ちゃん

キーンコーンカーンコーン…………

あ、休憩時間か………

まあ、どうせ一人だし、本でもよんどこー……

「奈々美ちゃーーん!!」
は?誰?
っと思って顔をあげると………

物凄く可愛い顔をした子が目の前にいた。

なんか見たことあるような………
「はじめましてっっあたし、菜々子ってゆーの!!小林菜々子!!よろしくね!」

「…………よろしく…………」

「菜々子って呼んで??それから、あたしは、うーん、………………あっ!ナナティンって呼ぶね??」

「は……?」

「うそ!うそ!奈々美って呼ぶー!!よろしくねっっ奈々美!!」

…なにあの子……

テンションたかいなぁ……

私にもそんな頃あったけなーー。

でも、もうあんなふうには笑えないよ………


昔はよく笑ってたな…………
「ねぇっっ、奈々美!一時間目理科だよっっ!いっしょ理科室行こ〜ー!!」
「うん。いいよ…………」
「ん、もうっっ!!もっと明るくいこーよ??奈々美絶対明るいのにっっ」

何言っちゃてんの………
あぁ、萎える。

歩いていけくと……

何この学校!!
お、おもしろい!!

壁全部黒板?で、落書きがいっぱいしてある。
それに、なんか、よく見たら、床、カラフル!!

なんで!

すごい!!

「何で奈々美さっきからニヤニヤしてんのー??」
またこいつか。

「別に。」

「ふーん。ま、いーや。」
いつもこれだったらいーのに。
こんな感じに、突っ込んでこないって感じ??

「なーなみっっ!ここが理科室だよー!」
………
「ぷっっ…………ワハハハハハッッ………何なのコレッッ………」

ココ、理科室??
まず、先生虹色の髪の毛のアフロ!
しかも、やっぱり壁は黒板!!
何なのこの学校っっ!!

「…………奈々美……
っっぷっ!奈々美笑えるんじゃーん!
笑えないのかと思ってた!
奈々美笑ったほーがかーわいいっっ♡」

し、しまった!
笑ってしまった!!
笑わないって、決めてたのに。

何でかな??

笑えないって思ってたのに……

菜々子といると調子狂うよ………

わかんない。

自分が。

わかんないよ………
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