【完】もう一度、音を愛す。







部屋の前に着いたとき
ピアノの音が鳴りやんだ。


曲の途中で。


両親は作曲家に敬意を表すためと言って
滅多に途中で曲を中断することはない。


あるとすれば、電話とか来客。


けど今弾いていたのは
一人の音色。


もう一人が応対できるはずだ。





「・・・愛音!
 逃げなさい!」







< 158 / 332 >

この作品をシェア

pagetop