sound village
停滞感 ** side斐川/
何たる…
何たる…
まぬけな失態だ…
自分が情けないーーー
『元主将共が、先に集合…』
って時点で、気づくべきだった。
この人が来ることを…
ゴールの設営から
ボールの入ったケージの搬入まで
次々指示がくる…
クッソォ…
暇そうにしてるヤツが
他にもいるじゃないか!
大体、元主将と俺達3人
全員マイボール持参なんだぞ。
この比率から考えれば、
残りの参加者の九割方
ボールを携えてくると
考えるのが自然じゃないか。
ボールに準備なんて
不要じゃないか!!
…だから…脳みそが
筋肉な奴は!
「斐川、そっち手伝うわ。」
「ああ。」
いつもどおりの
神島との会話にも
ーーーーゴンッーーーー
「………!!!」
脳天に衝撃が走る
危うく舌を噛むところ
だったじゃないかっ!?
「大丈夫かっ?!…斐川」
多分…あのオトコに
間違いない。
恐らくスリーを打たれた。
ボールの軌道を描く音が
聞こえなかったなんて…
俺としたことが!
犯人の姿を求め
周りをサッと見渡す。