sound village



「よう、レン。
なかなかの逆ハーぢゃねぇか(笑)」


何とか平静をとりもどした途端
かけられた聞き覚えのある声。


声のした方向へ
視線をむける。


「ほら、さっさと来いよ。」


そこには、さっき連絡をとった
知り合いの弁護士がおり
台詞半ばに、こちらに背を向け
歩き始めていた。


「あっ。ちょっと待ってよ、透!
ほら、皆いくよぉ。」


ボー然としているイケメン達を
先導して透の後を追う。

「ねぇ、透、手ぶらだけど、
アレ、持ってきてくれた?」

頭半分程、上にある透を見上げ
依頼の品の所在を確認する。

「ああ。あるよ。
向こうで、真月が持ってる。
俺は、レンを迎えに
パシらされたんだよ。」


真月(まつき)さんも
透共々、古くからの友人だ。


しかしーーー真月さんてば・・・


・・・さすが、我らが女帝(笑)


弁護士をアゴで使うとは。(笑)






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