sound village
 


「ああ、女の子の心配してるの?
それなら大丈夫だよ。
エライさんが主体の会だから
役職者が参加対象なんだ。
俺はパシリね(笑)」

それなら…多少、啓太の役に
立つというのも悪くないな。

「わかった。行こう。」

車のエンジンをかけながら
答えれば

「よかった。早速部長に伝えるよ。
うちの部長から、営業部に申し入れ
してもらうね。」

安堵した様に啓太が笑む。

「じゃあ、また後でね。」

そういって手を振り走り出す。


「アイツら、現場レベルで
懇親会とかやったのかな…

あの婚活モンスター達が
“外国人とコンパ”の機会を
見逃すとは、到底思えないんだけど。」

営業鞄を肩に担ぎながら
神島がクスクスと笑う。

“婚活モンスター”か。
…上手く言う。

婚活事態は、否定しないが
明らかに仕事そっちのけの姿勢で
職場に来るというのは、見ていて
如何な物かと思う。

「柏木が、黙って通訳を
引受けるとは、想像し難い。」
  
柏木の性格を思えば…

モンスター達に喧嘩を
ふっかけていない事を
望むばかりだ…






  



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