0時のシンデレラ

“…パチッ”

………………

凛音はベッドの上にいた。
外はもう暗い。
時計を見ると、0時。

「…はぁーーーーー」

凛音はベッドの上でため息をついた。

…お母さんの話、ほんとなのかな。
信じられないし、信じたくもない…。

凛音は無意識に、目の下にある
星のホクロを触った。

この星のホクロには、ある秘密があった。

それは、運命の人を探す手かがりだった。

運命の人も目の下に星のホクロがある。

それを探せば、
必ずや運命の人にたどり着く────。

それが母からの話であった。

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