0時のシンデレラ

「よっ」

いつも通りの0時に、
タカは凛音の部屋にやって来た。

「タカ!
やっと来た!」

「ん、待ってたか?」

「うん!ずっと待ってた…」

凛音はタカの手を握った。
それから2人は、
昨日会えなかった分を埋めるように
たくさん話をした。

「あはは!
あ、そういえば…」

「ん?」

「何で昨日は来なかったの?」

「……まっいいっしょ」

タカは話をはぐらかした。

「凛音はさー…」

「タカ!答えて!」

凛音がタカの言葉を遮った。

「………」

「…タカ。
顔、見せて?」

「…無理」

「…何で?
何もないんなら見せられるでしょ。
私たち、お互いに好きなのに、
タカの顔知らないんだよ…」

「………」

「…分かった。
せめてバンドエイドだけでも
はがして。お願い」

「…何で?」

タカの声が急に低くなった。
凛音は聞いたことのない、その声に
ビクッとしてしまった。

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