あなただけを愛します。

*あまりにも切ない現実*



ふーー。すごく忙しいな、、、
いつもならまだ空いてるよね??

そんな愚痴をこぼしながら大きく伸びをした。
私はお気に入りのドーナツを食べ、椅子に座りゆっくりしていた。

そんな時に聞こえてきたマネージャーの声。

マネージャー
おーいA!休憩に入る前にこれ買ってきて!!

A先輩
えぇー。はい。わかりました。

少しばかりめんどくさそうにA先輩は返事をした。
すぐにA先輩は裏に入ってきて、お財布を持って出て行った。

(話したかったけど、忙しいからしょうがないか。)

少し残念だったけど諦めた私はトイレに行くことにした。

トイレに入ろうとした時、同じような靴が置かれていた。

(そっくりな靴だなー、、、この靴使ってるお店がここ以外にあったんだ。)

少しばかり疑問に思ったが、あんまり気にせずにトイレに入った。

トイレに入ると手前のトイレがしまっていた。

(どこのお店の人なのかな?少し待ってようかな。)

やはり気になったのでその人が出てくるまで髪を直した。

ゴゴォォー
っとトイレに鳴り響き、その人が出てきた。

(だれだろう??)

そう思った瞬間私は自分の目を疑った。


A先輩、、、??
なんで、、、??

そう。そこから出てきた人はA先輩だったのだ。
一瞬女なの?と思ったが、私が間違えてしまったんだと思った。


えっぇっ?もしかして私間違えちゃいましたか??

A先輩
え?別に間違ってないよ?


ぇ??じゃあA先輩あの、、、

A先輩
あれ?あいつから聞いてないの??
[A先輩と仲のいい女の先輩]


聞いてないですけど、、、??
えっぇっーー??

A先輩
お前ってほんと面白いな笑

そんなことを言いながらでていった。
残された私はひたすらポカーんとしていた。

(一体どうゆうこと??)

考えがまとまらないまま、私はバイト先に戻った。すると買い物に行ったはずのA先輩がまだいた。

思わず私は、


あの、、、その、、、さっきのは??

A先輩
お前ってほんと変なやつ笑

笑い飛ばすA先輩を横目にひたすら考えていた。
その時私は顔に出てしまったのか
A先輩はいきなり、真剣な顔をして

A先輩
俺は性同一性障害なんだよ。


、、、。

微かにそう呟くと、A先輩は買い物にいった。
私の頭の中と心をA先輩でいっぱいにして、、、。


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