好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『オハヨー育』



私はわざと明るく振る舞う。



「……………」



育からは返事はない。



目も合わす事もない…



『朝ご飯出来てるよっ』



私はニッコリ微笑む。



心で泣いても、表には出さないと決めたんだ。



「………」



パタン―――



リビングの扉が閉まった。


『………育……』



そうは思っていても…



やっぱり辛い…



それでも…



私は育を愛し続けようと思った…
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