好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
長良川に着くと、育がいきなり私を抱き締めた…



『育…?どうしたの…』



「…別に……」



『別にって…何よそれ…』


私は抱き締められたまま、言う。



「…ずっとこうして居たいな」



育の鼓動が心地よくて私もコクリと頷いた。



永遠というモノが本当にこの世の中にあるなら、今この時を永遠にしたい―――


私は心から思った…




そして…



この後、私の願いも虚しく一気に現実の世界に引き戻される事になる…
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