好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
『そう?良かったぁ~』



仁美が大きな溜め息をついた。



『妹の由奈に反対されたらどうしようかと思って…』


『そ…そんなの、反対なんてするはずないじゃん』



『ふふっ。ありがとう』


仁美は安心したように、残りのパフェを頬張っていた。



私は…


私は、これでいいんだと何度も自分に言い聞かせていた。



仁美なら…
仁美ならいいじゃない。
お似合いだし…仁美になら育を譲ってもいい…
…と自分に言い聞かせていた。



そう。



これでいいんだ…
これで良かったのだと…
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