好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
私は育を見つめる…



「……由奈…何故ここに?」



『…育の寝顔見てた。』



育の顔が私の方を見て静かに笑った。



「………俺、夢かと思った。」



『………?』



「あんなとこで…泣き崩れてカッコ悪りぃって思いながら目が覚めた…」



『……ハハハ』



「由奈の顔見た途端に、夢じゃなかったんだと実感したけどな…」




『うん…夢じゃないよ…でも…夢じゃなくて良かった…』



私はそう言いながら微笑んだ。
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