好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
「……どう言ったって…無理だ…由奈…頼む…これだけは聞いてくれ…」



育が私の前に土下座をした…



『…い…嫌だ…嫌だ…』



私はポロポロと落ちる涙もそのままで首を降った…




「…由奈…頼む……」




育が悲しそうな顔で私を見上げた…



――――――――
――――――




「………解った…」




長い沈黙の後・・・育は一言だけ呟いて、私の部屋から出て行った…




パタン―――



と閉まる音がして…




私は再び暗闇の中に放り込まれた…
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