好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
今日から毎朝早く学校に行く事に決めた。


育には会いたくなかったから……




『……行ってきます……』



小声で言う。



家を出てふと二階の育の部屋を見つめる…



動きのないカーテン。


育の事を思い出すと涙が出てくる…



忘れよう……


忘れてしまおう…



こんなにも辛いなら忘れてしまいたい…




私は再び前を向き唇を噛み締め……学校へ向かった。
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