空色ラブレター


「優の…。優の、最後の言葉を聞いてあげて」



箱を持つ手が震えた。



優のお母さんが震える私の手をそっと包み込む。




「優ね、きっとソラさんのことを好きで、すごく幸せだったと思うわ。
だって、これにいっぱいの愛の言葉が詰まっていたもの…――」





メモリーカードを指差した優のお母さんが優しく微笑んだ。



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