空色ラブレター


「優の半分は、優しさからできているからね~」




真っ赤な顔のまま微笑んだ私に。





「惚気禁止!!」





そう叫んだ陽奈が美月くんの腕を掴んで、引きづるように部室を跡にした。





二人を見送った後、胸元のネックレスに触れる。





優から貰ったクラウンのネックレスは、





あの日から、肌身離さず付けている。


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