月と太陽
痛いほどの冷たかった風に、突然微かな柔らかさを感じるようになった。

春が近い証拠だろうか。

寒いのが苦手なわたしは、春を待ちわびているはずなのに、今のわたしはあまり喜べずにいた。

けれど、雪はまだまだ高く積もっていて、そう簡単には溶けてくれそうになかった。

今日は珍しくお弁当を持って来て居ない。

お母さんの体調が悪く、お弁当がお休みになったのだ。

わたしは麗佳と共に売店へ下りて行った。

相変わらずたくさんの生徒がゴチャゴチャと並んでいる。

ここに並ぶのは、とても久しぶりだ。
< 263 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop