spiral "eternal"


「二宮?」おじさんと美優さんは不思議そうに首を傾げた




…ヤバイ、俺のこと…バレたかな?



漫画などのよくある設定では、過去から来た人物に未来のことを教えてはいけないとか


もしそれが適応されるなら…おじさん達に俺の正体がバレるのは避けた方がいいのか…?



「あ、わりぃ。俺達の仲間にも、同じ苗字のやつがいてさ。」


「あ…そうなんだ。」


父さんの事だ、とすぐに分かった



「別に深い意味はないのよ、ごめんなさいね。」


美優さんの言葉に、俺は心の中で安堵の息をついた


…良かった、俺のこと…バレたのかと思った…



「これからよろしく、春。」


差し出された手を、俺は戸惑いながらも握った






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