夏の桜が咲く。

「俺は相変わらず天才的と思うぞ?」


え?


ゆっくり振り返った


「なっ…ヒック夏来くん…」

「よっ、久しぶっ…」

思いっきり抱きついた

「久しぶりじゃないわよ!
どこにいたの!」

「ちょっと色々あってな…
1人にしててごめんな」

「本当だよ…ばか
寂しかったんだから」

嘘みたい…

夏来くんに会えるなんて

「俺もずっと会いたかった。
お前に会いたかった」

「なら何でいなくなるの
何も言わないで」

「ごめん。反省してる」

「でも…会えて良かった…」

「ネックレス付けててくれたんだ」

「自分が付けとけ言ったじゃん」

「なら…俺のネックレス開けて?」

そう言って南京錠を出した夏来くん


カチっ


ゆっくり開けた。

ぶわっと涙が溢れた

「泣くなやぁ…」

「だってぇ…」

ちゅっ

「梨桜。好きだ
結婚してくれ」

「もうどこにも行かない?」

「おう」

「私も好き…ずっと好きだった」

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