イジワル王子と屋根の下



「せめて一言かけてくれてもいいじゃん!!」

「あーもう、キャンキャンうるせーな」

「うるさくもなるでしょ!!だって取り出したってことは…その…あたしの下着…」

「?あー、うん。触ったけど」

「ほらぁぁぁぁ!!!!」



ある日の夜。

後で洗おうと思い洗濯機に入れておいた下着が、洗濯機から出され脱衣所に置かれていた。…そんな一件から近所迷惑も関係なしに騒ぐ私に、瞬は読んでいた雑誌を閉じてはぁ、と溜息をこぼす。



「何をギャーギャー言ってるのか知らねーけど…静かにしろ。うるせぇ」

「だって…」

「それにこっちは女の下着ぐらい見慣れてるし、たかがBカップの下着見たくらいじゃムラッともしねーっての」

「!!」

「しかもおまけにピンクのレース系なんて…地味すぎだろ。中学生かよ」

「!!!」


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