きみだけが好き。

彼女になれました。





 告白のあと、八代くんが「ずっと大事にするから、離れんな」って言ってくれて…


 私は今、とっても幸せ。


「森田、グラタン食べれば?」


 右隣にいる八代くんにつっこまれる。


 そう…もったいなくて、食べれてなかったの。


「えと…もったいなくて…」


「食べねーで腐る方がもったいないじゃん。 俺、食べてほしいんだけど?」


 八代くんにそう言われて、確かにそうだなと思った私は、


「じゃぁ、食べるね」


「ん」


 一口頬ばって食べてみる。



「うわぁっ……」


「わ!? まずかった!?」


「違うよっ すっごくおいしい…」


 私好みのチーズたっぷりで…すごくおいしい…。


「よかった…。あんま無理しなくていいからな?」


「無理なんてしてないよ!! ホントにおいしい!!


 でも、屋台でグラタンってあったんだね!! わかんなかったよ~」


 本気で言ったつもりだったんだけど…。


「本当にあると思ってんの?」


 八代くんが、なぜか笑いをこらえてる。


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