きみだけが好き。


 学校が見えてきた。 


 やっぱり人がいっぱいいるー。


「ね、今年も同じクラスになれるかな?」


 紫月がわくわくした顔で聞いてくる。


「うん、なれるよ!! だって中学から高1までずっと同じだったもん」


 私は自信満々で言った。 


 …だって本当にそうだし。 紫月と別なクラスなんて考えたこともない。


「よし! そうなりゃ見に行くぞーーっ」


「あ!? 紫月!!」


 何を思ったのかいきなり掲示板まで走り出す紫月。


 私も紫月を追いかける。









 ╼╼╼╼………結果。



「…なんでこうなるのよ」


 隣で嘆く紫月。


 ……そう。


 見事にクラスは別れてしまった…。


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