きみだけが好き。


 仲良く…。


「うん、よろしくねっ」


 わーわーっ。


 さ、3人のメアド……交換しちゃったよーっっ。


「でも、花帆ちゃん何してたの? 教室で」


 八ッ!!


 そうだ、私……明日の追試の勉強してたんだっ。


 どっかにテストが……っ


 見られたら大変だよーー!!


 その時、風がフワッと教室に入って来た。


 そのせいで、数学のテストが出てきてしまった。


 あちゃーー……。


「森田……13点って……」


 頭上から八代くんの声。


 見られたよね、だよね。


 もうっ。 ありえないーっ


「マジ!? 花帆ちゃんも数学追試!?」


「…へ」


 “も”??


「実は俺もなんだ~。 だから、ふたりに教えてもらおうと思ってさー」


 あ、だから教室に来たのかぁ…。  ナットク。


「どうせなら、蒼介に教えてもらえば? 俺、由紀に教えてもらうからさ」


「え!!」


 八代くん……に?


「俺は別にいいけど」


 八代くんに!!?
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