先生、もう一度好きになっていいですか。
第九章 地獄
次の日。

「いってきまーす」

学校の準備をして家を出た。

…よし。

まわりを確認し学校ではない方向へ。

あたしが行こうとしたのは…

「鈴香?なんで…」

「…ごめん、話したくて」

「…あがれ。」

…沈黙の中、二人の足音だけが

聞こえ、途中でテレビの音が聞こえた。

「…んで、どうした?」

と冷たく先生は言い放った。

「せんせ…淳に言わなきゃダメな事あって」

「何?」

すると、わたしは深呼吸し、ゆっくり

口をひらいた。

「あたし、北海道に戻るって。」

すると、先生は下を向いて黙った。

「先生とこのまま…離れるの嫌で…」

「でもさ、それはお前のワガママだろ」

「…え?」

聞き間違えかと思った。

「なんて…」

「お前もそろそろ俺の事嫌いになれよ。

 俺と付き合ってどうするの?
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