相澤くんとの49日


―――…



「あらぁ、誠くんじゃない?もしかして、翔真に会いにきてくれたの?それに……もしかして、詩音ちゃん?」




放課後、相澤くんの家に向かった私たちを相澤くんのお母さんは、優しく迎えてくれた。




少し、疲れたように見えるのも、無理はない。




「は、はい!ご無沙汰してます」



私がペコリと頭を下げて、そう言うと、相澤くんのお母さんは、目を輝かせて私を見つめると、




「あらー!やっぱり!!すっかり可愛くなっちゃって、翔真が言うのも無理ないはねー」




ふふっと、可愛らしい笑みを浮かべてそう呟いた。






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