王子様の恋物語
「暇なの。…遊んで?」
部屋に入るなり、リィが言う
「そうねぇ…バドミントンやりたい!」
ここ7年で分かったリィの性格
意外とアクティブ
感情がすぐ顔に出るくらい素直
でも、ちょっと馬鹿
「俺は寝る。一人で遊んでろ」
「バドミントンは一人じゃ出来ないー!」
ベットに入ろうとする俺の腕をガシッと掴むリィ
「そんなに寝たらゾウになっちゃうよー!」
「それを言うなら"ゾウ"じゃなくて、"ブタ"だ!」
言い合いをしながらも、グイグイ引っ張るリィ
あー、もう!!
「うるさい!ウザイ!触んな!」
ちょっと強めに怒鳴るとリィの腕が離れた