王子様の恋物語

トボトボ歩いてたどり着いた場所
そこも、レイとの思い出が詰まった場所

レイが連れてきてくれた小さな池


「冷たっ」


そりゃそーか…
前、来たのって夏だったもんね

それに対して、今は冬
冷たいに決まってる

それにしても、この城の敷地内にいる限り、思い出が次々と出てきちちゃう…

それくらい、ずっと一緒にいたんだね?


「もう、始まる頃かな…」


レイとケーラ様の婚約式

これでもう…レイはケーラ様のモノになる

私の長い片想いが…終る
悲しい、悔しい…
その想いが再び私を爆発させる


「っ~~、レイの…バカヤローーー!!」


気付けば、小さな池に向かって私は叫んでいた

うん、少しだけスッキリした




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