王子様の恋物語

会場の方が騒がしくなってるのが聞こえる
たぶん、俺を探してるんだな…
まぁ、戻る気無いけどね

そんな事をぼんやり考えていると、リィが騒ぎだした


「れ、レイ!ダメだよ!会場の方が騒がしい!きっとレイを探してるんだよ?!」

「ふーん…」


リィが騒ぐ
しかし、俺は腕を緩めない


「レイ、戻らなきゃダメだよ!」

「俺、戻っていいの?」


俺が会場に戻ったらどーなるかわかってるの?


「…え?」

「リィ…いいの?もし、俺が会場に戻ったら…二度とリィの所には帰ってこないよ?」


俺が"戻る"の意味を伝えると、リィは目を見開いた




「ねぇ…リィ?俺がケーラ様と…結婚してもいいの?」






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