めろめろ、きゅん



「そうだ!蜂蜜なくなるだろ!」

「そうだよお。僕も蜂蜜食べたいのに〜!」

「萌も!」

「イヤ。そっちじゃなくて!」



蜂蜜の残量を気にする萌達に栗山田は突っ込んだ。



「な、なにも思わないんですか?椿さんの甘そうなホットケーキを見て。僕は少し吐きそうです。」



そして今頃、栗山田は気が付く。この部屋が甘ったるい匂いで充満されていることに。尋常ではないほどの甘い匂いに栗山田は思わず顔を歪めた。そして急激に辛い物が恋しくなる。
< 25 / 84 >

この作品をシェア

pagetop