私の変愛!?〜斜め後ろの片思い〜
☆きっかけ☆
一目惚れなんて、

私には無理かな。理想高いしな。
って、ずっと思ってた

漫画とか小説とか、恋バナとかも好きだけど、自分に置き換えるってのは、なかなかできるもんではない。

〜桜の花びらが舞う4月〜
「お母さん早く‼」
待ちに待った入学式。
今日から私は中学生です。
『待ってよ。
集合までまだ1時間もあるじゃない。 そんなに急いでどうするの?』
別にいいじゃない。遅いより早い方が断然いいに決まってる。

結局、お母さんのせいで着いたのは40分前。
上級生に案内されて教室に行った。
『あ、ちか‼』
「菜織〜。早いね‼」
同じ小学校出身の高崎菜織。
少子化が進む中、私の出身小学校はこの中学校の校区内で一番人数が多い。
だから、クラスには友達が多いのだ。
『うん!張り切っちゃって。』
「ああ〜、私も!」
そこへ
『おはよ〜』
同じく同じ小学校出身の佐々木仁美が登校。
『ねえ、いきなりだけどさ、恋愛したく ない?』
挨拶もそこそこに、でっかい話をし始めた。
『小説とか漫画は高校生が恋愛してるけ ど、中学生だって素敵な恋、できると 思うんだー。』
「どうした、いきなり」
『今廊下でかっこいい人見つけてさー。
一目惚れしちゃったんだよね〜』
『「えっだれだれ!?」』
思わず菜織とハモった。
『ほら〜、今友達と喋ってる神崎くん』
…語尾に♡がついてたのは気のせいってことにしよう
『ああ〜、確かに仁美好きそうだわ』
『わかるっ!?もうどストライク‼』
「一目惚れ何て羨ましいけど、私のタイ プじゃないな〜」
『私も〜』
それよりも神崎くんと喋ってる如月君、こっちの方が気になる。
まさか一目惚れ!?…ないない。
私のタイプとは少し違うし、イケメンだけどさ、ねえ?

式の入場の時
私、"柏木"千景はさっきの如月君…
"如月"紹也君の隣を歩くことになった。
もう一目惚れと認めた私は話しかけてみることにした。
「よろしくね?」
『…どうも』
…何こいつ愛嬌ゼロー‼さっき神崎くんと喋ってる時の笑顔はどこ行ったー!?
笑顔のまま固まる私、そして無表情で前を見る如月君。
…まあまあまあ、人見知りかな?
『なあなあ、お前如月っていうの?
俺、小倉淳哉。よろしくな‼』
如月君の前に並んでる幼馴染が馴れ馴れしく話しかける。
『あ、俺紹也。よろしく‼』
ガーン
めっさ綺麗な笑顔。
まあ女子苦手なのかな〜?
『あ、千景、お前人見知りか?なんかし ゃべろうぜ〜』
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