絶対きゅんきゅんさせてやる！

絶対きゅんきゅんさせてやる！

はらりside.

「ぐぬおううう…解けないっ…!!
ああっｱｲｽが溶けるっ」

溢れる寸前でｱｲｽを舐め、
なんとかｾｰﾌだ。



ﾐｰﾝ、ﾐﾝﾐﾝ、ﾐｰﾝ...ｼﾞｼﾞｼﾞ


「はああああああぁ…」


夏真っ盛り。

高校に入ってからの、二度目の夏休み。
なんの変哲もなく、ただただ毎日が過ぎていく。
そんな悲しい夏休みをおくる
とりえも特技もない可哀想な私、
新園 はらりは、
みんなの強敵

−宿題と、戦っている。


「もう無理だっ、どんな戦闘力を以ても
俺の攻撃は効かない…！」

「お前は阿呆かっちゅーねん、
こんな問題すーぐ解けるでしょうに」

「うえをっ！、璃多!!」
「今更…にしてもこの部屋涼しいー」
「なんなのいきなり現れてっ、
さ、さっさと帰ってよ！」

ｸｰﾗｰｶﾞﾝｶﾞﾝの部屋にいつのまにかはいってきて
うだうだうだうだしてるこのｸｿいのは
有白 璃多。

家が隣同士の、幼稚園の時からの幼馴染み。

学校も同じ。
よく家に上がり込んでくる。
それも無断で。


うざいきもいしつこいきえろ。