*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】
「昨日は原田さんと着物買いにいって…ってあー!
まだ山崎さんに手当てしてもらったないじゃん!」

ーズベッ

その時天井からそんな音が聞こえた。

「あれ?もしかして山崎さん?」

そう聞くとシュタッと黒い物体がふってきた。

「はぁ……怪我しとるんやったらはよう言わな膿んでまうで?」

そういいながら黒いマスクを下ろす。

…ここってほんと美形ばっかり。

山崎さんは涙ボクロが印象的なイケメン。

「ってけっこう深くいっとるなぁ。
あんさん何したん?」

山崎さんはそういいながら傷を見ている。

「えっと……子どもをかばったらこうなりました。」

いろいろと省略して言う。

「子どもかばうだけでこうはならへんはずや。
ちゃんと言ってくれへんと対処の仕方が分からへんで?」

「えっと……とっさに刀掴んじゃって…」

そういった瞬間山崎さんは鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。

「あんさん見かけによらずやるんやなぁ。でも、女子がそんなことしたらもうあかんで?」

「はい……って知ってるんですか?」

「あぁ。俺は観察方やさかい。そんぐらいは分かる。」

そういいながらせっせと手当てをしている山崎さん。

知ってるなら…沖田さんのこと相談に乗ってもらおうかな…………って

「ああぁぁぁぁぁぁーーーーー!」

そうだ!あたし昨日沖田さんとキスして……

「っ////////////」

恥ずかしすぎて死ぬ…。

「なんや。そんな大きな声出して。
まだみんな寝とるんやぞ。」

山崎さんにそう注意されて口を塞いだ。
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