君に恋した
 

 そんなこんなで、三日くらい経ちまして。


 いい加減に俺も理由知りたくなったわけで。

 遅いって? 今更だって?

 そう言われたって、口利きたくない時があるのも人間なんです。

 いくら好きだからって、ずーっと喋ってられるワケじゃないと思うし、少なくとも俺は一人で居たい時だってあります。


 ずっと避けまくってくれる彼女のおかげで、俺、放課後に待ち伏せです。

 帰り道、ちょっとね。

 手がかじかんで、感覚ないわけですよ。息吐きかけたって、一時しのぎなんです。彼女の作ってくれたマフラーは温かいけどね。


「よっ」

「・・・」

 
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